【本土最南端の廃校巡り、まとめ】5つの廃校跡と、「新たな廃校」となった佐多小学校の今

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鹿児島県南大隅町(旧・佐多町)を舞台にした、廃校巡りの記録です。

2021年にこの最南端の地を訪れ、かつて1つの学校に統合された5つの廃校跡(大泊・竹之浦・郡・大中尾・辺塚)を巡る旅をしていました。

2021年に巡った、個性豊かな5つの廃校たち

2013年(平成25年)、少子化に伴い佐多地区の6つの小学校が1つに統合されました。

その際、中心となった佐多小学校を除く5つの学校が閉校となりました。

2021年に訪れた5校は、それぞれ閉校後に異なる時を刻んでいました。

大泊(おおどまり)小学校:本土最南端・佐多岬に最も近い学校

竹之浦(たけのうら)小学校:海を望む美しいロケーション

郡(こおり)小学校:地域のコミュニティの跡が残る場所

大中尾(おおなかお)小学校:緑に囲まれた静かな佇まい

辺塚(へつか)小学校:太平洋側に位置する、秘境感漂う校舎

校舎がそのまま民間企業に再利用されている場所もあれば、記念碑だけがポツンと残り、静かに歴史を伝えている場所もあり、どこの跡地も非常に深い趣がありました。

【驚愕】校区が広すぎる!徒歩で移動時間を調べてみたら……

この廃校巡りをしているとき、移動しながら「次の学校までがめちゃくちゃ遠いな……」と、その移動距離の長さに圧倒されました。

気になって、後からグーグルマップで「当時の子どもたちの通学路」を想定して、徒歩の所要時間を調べてみたところ……

衝撃の結果がわかりました。

大泊小学校 ⇒ 佐多小学校:徒歩で約2時間半!

辺塚小学校 ⇒ 佐多小学校:徒歩でなんと約5時間!!

辺塚から通うとなれば、徒歩だと往復で10時間かかってしまいます(笑)。

「さすがにスクールバスが出ているはず!」とツッコミを入れたくなるほど、統合後の佐多小学校の校区は信じられない広さだったのです。

改めて、最南端の町のダイナミックなスケール感を肌で感じた瞬間でした。

2021年の旅では「スルー」した佐多小学校

この旅の際、あえて中心となる「佐多小学校」には立ち寄りませんでした。

なぜなら、当時の佐多小学校は5校を吸収した母体として、子どもたちが元気に通う「現役バリバリの小学校」だったからです。

廃校巡りが目的だった自分にとっては、訪問ルートから外すのが自然でした。

そして現在、旅の伏線が回収される。「最後の1校」も廃校へ

それから数年が経った最近、驚きのニュースが耳に飛び込んできました。

なんと、2021年当時あえて寄らなかった佐多小学校が、事実上の廃校(閉校施設)になったというのです。

詳しく調べてみると、学校自体が消滅したわけではなく、少子化に伴う小中一貫教育の推進のため、「第一佐多中学校」の敷地内へ施設が丸ごと移転したとのこと。

当時訪れなかったあの伊座敷にある「旧・佐多小学校」の校舎は、役目を終えて「新しい廃校」の仲間入りを果たしていました。

建物は解体されておらず、校舎や体育館はそのまま残されている状態だそうです。

ここには、2013年に統合されたあの5校の歴史を合流させた記念碑なども残されており、まさに佐多地区の小学校の歴史がギュッと詰まった「総本山」のような廃校になっています。

旅を終えて:いつかまた、最南端の地へ

2021年の旅の時点では現役だったからこそスルーした場所が、時を経て「廃校」となり、かつて巡った5校と同じ静けさをまとっている。

なんだか、1つの壮大な物語の結末を見届けるような、不思議な感慨深さがあります。

次に本土最南端を旅するときは、当時あえて立ち寄らなかった旧・佐多小学校の校舎を「最後の1校」として、答え合わせのように訪れてみたいと思います。

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