鹿児島県霧島市隼人町内山田にある「内山田の鼻んす」を見てきました。
「鼻んす」という、ちょっと変わった名前が気になって訪れてみたのですが、実際に見てみると、その名前の由来にも納得。
小さな丘をくり抜くように造られた、二つ並んだトンネルが残っています。
内山田の鼻んす
内山田の鼻んすは、宮内原用水が通る二連の隧道(トンネル)です。

二つの穴が並んでいる姿は、たしかに人の「鼻の穴」のようにも見えます。
これが地元で「鼻んす」と呼ばれるようになった由来だそうです。
中央部分を柱のように残して、左右にトンネルを開けた独特の造りになっています。


この隧道を通っているのは「宮内原用水」。
隼人町西光寺の水天渕から水を取り入れ、周辺の農地へ水を引くために造られた用水路です。
工事が始まったのは江戸時代の正徳元年(1711年)。
正徳6年(1716年)に完成したとされているので、今から300年以上も前に造られたものになります。
大きなトンネルを一つ掘るのではなく、小さなトンネルを二つ並べることで強度を保つ工夫がされたと考えられています。
一見すると「なんでトンネルが二つ?」と思ってしまいますが、ちゃんと理由があるわけですね。
300年以上前の用水路

案内板によると、宮内原用水は天降川から水を引き、国分平野の原野を水田に変えるために造られたもの。
つまり、この小さな二連トンネルも、当時の農業や水利を支えた重要な施設の一つだったということになります。
ちなみに、区画整理等でだいぶ削られたんだとか。(笑)
平成17年(2005年)7月6日に霧島市の指定史跡に指定されてます。
訪問日:2024年2月


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