鹿児島県南大隅町、佐多岬の展望台へ向かう途中にある御崎神社へ行ってきました。
佐多岬といえば本土最南端の場所として有名ですが、その周辺にはソテツやガジュマルなどの亜熱帯植物が生い茂っています。
そんな南国らしい森の中を歩いていくと、木々の隙間から鳥居が見えてきます。
御崎神社とは
御崎神社は、鹿児島県南大隅町の佐多岬に鎮座する神社です。
現在の場所へ移されたのは1609年(慶長14年)と伝えられています。
南大隅町の広報では、2009年に現在地へ移されてから400年を迎えたことが紹介されています。
そして御崎神社といえば、毎年行われる御崎祭りでも知られています。
この祭りは、御崎神社の妹神が、南大隅町郡にある近津宮神社の姉神に年に一度会いに行くという伝承に基づくもの。
御崎神社を出発した御神輿などが、太平洋岸の七浦を約20kmにわたって進む、佐多地区を代表する伝統行事です。
現在も受け継がれている、佐多ならではの神社と祭りなんですね。
ガジュマルの森を抜けて神社へ
御崎神社へ向かって歩いていくと、目に入るのが南国らしい植物。
佐多岬周辺はソテツの自生地としても知られていて、普通の神社へ向かう参道とはちょっと違った雰囲気があります。

ガジュマルの気根(※植物の茎や幹から地上へ出て、空気中に露出している根)の隙間から鳥居が見えています。
この時点でもう、かなり南国感があります。
本土の神社でこんな景色を見ることは、なかなか無いと思う。
ガジュマルの気根をかき分けるようにして進んでいくと、その先に御崎神社があります。
白い壁と赤い屋根の御崎神社

白い壁に赤い屋根という、ちょっと南国っぽさを感じる姿です。
周囲には濃い緑の木々が茂っているので、白い壁がよく目立ちます。
佐多岬という場所自体がかなり独特ですが、その中にある神社ということで、普通の神社とはまた違った雰囲気があります。
岩の上に置かれた仁王像の頭部

そして、御崎神社で気になったのがこちら。
岩の上に、仁王像の頭部だけが置かれています。
……なんで頭だけ?
体はどこへ行った?
しかも頭部の周りには、お賽銭なのか何なのか、お金が置かれています。
かなり気になる存在です。
御崎神社の境内で仁王像というのも不思議な感じがしますが、なぜ頭部だけが残されているのかについての、詳しい説明は分かりませんでした。
このあたりは、廃仏毀釈など歴史的な背景が関係している可能性も考えてしまいますが、根拠を確認できていないので、ここでは断定しないでおきます。
それにしても、佐多岬の神社で「仁王像の頭だけ」というのは、なかなかインパクトがあります。
御崎神社の由緒

境内には御崎神社の由緒板があり、横には御崎祭りの写真も掲示されています。
御崎祭りは、御崎神社の妹神が近津宮神社の姉神に会いに行くという伝承に基づく祭り。
御崎神社を出発して七浦を巡り、約20kmの道のりを進んでいくという、かなりスケールの大きな祭りです。
神社だけを見ると静かな場所ですが、毎年の祭りでは、この道が神輿などで賑やかになるんでしょうか。
こういう地域に残る伝承を知ってから神社を見ると、また違った見方ができます。
とにかく南国感がすごい

御崎神社へ向かう途中、見かけるガジュマルの木々。
立派なガジュマルの木があり、グネグネとした支柱根から気根が何本も垂れ下がっています。
佐多岬周辺は、ソテツなど亜熱帯性の植物が見られる場所。
御崎神社へ続く遊歩道もそんな植物に囲まれていて、歩いているだけで「ここ、本当に鹿児島県?」と思ってしまうような南国感があります。
本土最南端という場所だけあって、植物の雰囲気もかなり独特。
御崎神社から佐多岬展望台へ
御崎神社までは、佐多岬の駐車場から自分の体感では片道10分ほど。
距離にすると約500mくらいだったと思います。
御崎神社からさらに先へ進むと佐多岬展望台がありますが、こちらは御崎神社までのさらに倍くらい歩く感覚でした。
とはいえ、道中にはガジュマルやソテツなどが茂っているので、普通の遊歩道とはまた違った楽しさがあります。
佐多岬へ来たなら展望台だけを目指すのではなく、途中にある御崎神社にも寄ってみると面白いと思います。
佐多岬の森に残る御崎神社
本土最南端ということで、どうしても佐多岬の展望台や海の景色に目が行きがちですが、その途中にある御崎神社もなかなか面白い場所でした。
ガジュマルの気根の隙間から見える鳥居。
白い壁に赤い屋根の本殿。
岩の上に置かれた、なぜか頭部だけの仁王像。
そして南国らしい植物に囲まれた参道。
さらに、毎年続いている御崎祭りには、妹神が姉神に会いに行くという独特の伝承も残っています。
佐多岬という場所そのものが独特ですが、その森の中にある御崎神社もまた、ここでしか味わえない雰囲気の神社でした。
御朱印もあります。
訪問日:2021年10月
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